おいしいを感じる言葉
Sizzle Word 2022

おいしいモノを食べた時、私たちは、そのおいしさをどう知覚し、
どういう言葉にしているのでしょうか。
いま、おいしさを表現する言葉として、
どのような言葉が使われているのでしょうか。

特定の食べ物や料理に
「おいしそう」「食べたい」「飲みたい」という欲求を
喚起する言葉を“シズルワード”と呼んでいます。

“シズルワード”には、
「もちもち」「ジューシー」「とろける」「濃厚」「うま味のある」「贅沢な」「揚げたて」「焼きたて」など、さまざまな言葉があります。

2003年から継続的に調査を行ってきました。
おいしいを表現する言葉の変化を知っていただくために、
『おいしいを感じる言葉 SIZZLE WORD 2022』
の調査結果の一部をご紹介します。

シズルワードの3つの表現

“シズルワード”には、
「もちもち」「ジューシー」「とろける」「濃厚」「うま味のある」「贅沢な」
「揚げたて」「焼きたて」など、さまざまな言葉があります。

シズルワードは大きく次の3つにわけています。

  • 味覚・嗅覚に関わる“味覚系”
  • 触覚・聴覚に関わる“食感系”
  • 素材・製法・流儀 など食材や調理・加工に関わる“情報系”

2014年から2022年の9年間続けて調査した言葉は
3表現合わせて254語、
味覚系78語、食感系91語、情報系85語です。

ランキング

味覚系のランキング

「うま味のある」「コクのある」「濃厚な」
が味覚系のトップ3

味覚・嗅覚に関わる
“味覚系”の1位は「うま味のある」です。
次いで、2位「コクのある」、3位「濃厚な」、
4位「味わい深い」です。

5位は「やみつきになる」です。
12位は「クセになる」ともに、
感覚というよりも食べた記憶、脳によって
欲求がつくられていると言える言葉です。

6位7位8位は、「こくうま」「極うま」「コク深い」、
〈コク、うま、極、深〉の語を組み合わせた複合語、
ここ10年で、よく使われるようになった“造語”です。

9位、10位は、“嗅覚”も関わる
「風味豊かな」「香ばしい」が続きます。

味覚系シズルワード トップ20

食感系のランキング

1位は「ジューシー」
2位、3位は擬態語の「もちもち」「とろける」

触覚・聴覚に関わる
食感系の1位は「ジューシー」です。

2位「もちもち」、4位「もっちり」は、“もち”系の擬態語です。
3位「とろける」、5位「ほくほく」、 7位「ふわとろ」も、
食べ物の様子を表した擬態語です。

感覚をそのまま言葉にしたオノマトペは、
擬音語と擬態語にわけられます。
トップ20では、擬態語は、“もち”、“とろ”、“ふわ”に関わる
言葉など11語あります。
一方、音で感じる擬音語でトップ20に入ったのは、
6位「サクサク」、16位「サクッと」、19位「カリッと」の3語です。

オノマトペ以外では、
「口どけのよい」「口当たりのよい」の
“口”に関わる言葉がトップ20に入っています。

「歯ざわりがよい」「噛みごたえがある」などの
“歯”や“噛”を使った言葉は40位台、“口”に比べてずっと下位です。

食感系シズルワード トップ20

情報系のランキング

「贅沢な」「焼きたて」「本格的」
が情報系のトップ3

素材・製法・流儀など、
食材や調理・加工に関わる言葉が“情報系”です。

情報系の1位は「贅沢な」、2位は「焼きたて」、3位は「本格的」です。
4位5位は「絶品」「プレミアム」が続きます。

2位「焼きたて」と同じ“調理したて”を表す、「揚げたて」 は6位、
「炊きたて」は10位です。

9位「新鮮な」19位「とれたて」は、食材の鮮度を表すシズルワードです。季節に関する「季節限定」「旬」は7位、11位です。

新しさとは逆の価値を表す「完熟の」「熟成した」が13位14位に入っています。

情報系シズルワード トップ20

時系列変化

調査は、2003年から行ってきましたが、
ここでは2014年から2022年までの
8年間の変化を4年間隔の
トップ20のランキングの変化でみます。

味覚系のランキングの変化

〈やみ・クセ〉、〈コク・うま〉が大きくアップ
「濃厚な」はピークアウト

味覚系のトップグループ、「うま味のある」「コクのある」の2つの言葉は変わりません。

順位アップが著しいのは、「こくうま」「極うま」「コク深い」といった〈こく・うま〉を使った複合造語です。

他に、“脳”が欲求に大きく関与している「やみつきになる」「クセになる」の〈やみ・クセ〉も大きく順位アップしています。

2018年にトップだった「濃厚な」は3位にダウンしています。同じように2018年にかけてアップし、その後ダウンに「リッチな」もあります。「濃厚な」「リッチな」は、ともにピークアウトしたと言えそうです。

2014年2位だった「香ばしい」は、2018年は6位、2022年は10位とダウンです。
「香ばしい」と同じように“香り”が影響する「風味豊かな」も2018年かから2022年にかけて、ダウンしています。

「みずみずしい」「スパイシー」もダウン傾向にあります。

味覚系のランキングの変化:2014~2022年

食感系のランキングの変化

「こんがり」がアップ
「ふわとろ」はピークアウト
「コシのある」は復活しアップトレンドに

2014年、2018年、2022年の食感系のトップ5には、「ジューシー」、そして「もちもち」「もっちり」「とろける」の4つの言葉が変わらずにランクインしています。

トップ10辺りでは、「もちもち」「もっちり」「もちっと」の“もち”系、「とろける」「とろーり」の“とろ”系、の擬態語5語が、トップ11以内を占めています。食感系の上位のシズルワードの多くは、不動です。

そのなかで、大きくアップしてるいるのは「こんがり」「ふわとろ」、どちらも擬態語です。「こんがり」は2014年から2018年に大きくアップ、その後、2022年もアップを続けています。

「ふわとろ」は、“ふわ”と“とろ”の複合造語。オムライスなどの卵料理でよく使われるようになり、2018年は5位へと急アップしましたが、2022年は少し順位を落としました。ブームが過ぎ、ピークアウトしたと言えそうです。

これまでダウントレンドにあった「コシのある」が、2018年の19位をボトムに2022年は10位と大きくアップしています。

食感系のランキングの変化:2014~2022年

情報系のランキングの変化

「贅沢な」がトップ独走
「本格」「本場」「プレミアム」がアップ
「季節限定」「産地限定」はダウン

情報系の1位「贅沢な」は、大きく順位アップしてきました。8年前の2014年は18位、4年前は4位になり、2年前の2020年には1位、今年は2位の「焼きたて」との差を広げて1位です。

トップ20で大きく順位アップし、トップ5入りしたのは「本格的」と「プレミアム」です。
また、10位台では「本場の」「特選」「上質な」がアップしています。

「具だくさん」「食べ応えのある」の“ボリューム感”を表す言葉もアップです。

4年前の1位は「揚げたて」ですが、今年は6位にダウンです。同じように調理したてを表す「炊きたて」もダウン傾向ですが、「焼きたて」の順位はほぼ不動、今年も2位です。

8年前の2014年の1位は「季節限定」でしたが、今年は7位にダウンです。食材に関わる「季節限定」と同じように、「産地直送」「産地限定」「厳選素材」もダウンしてます。

情報系のランキングの変化:2014~2022年

調査概要

調査方法 インターネット調査
対象者 15~69歳男女
調査期間 2022年5月13日(金) ~ 5月19日(木)
サンプル数 1,800人
調査地域 全国
調査に使用した
食べ物に関する表現
438語
味覚系表現107語、食感系表現127語、情報系表現118語、感情系表現86語

報告書目次

商品仕様

報告書 1冊(130頁)
データCD 1枚

<データCD内容>
報告書PDF
クロス集計表(エクセル)
時系列データ(エクセル)
価格 110,000円(消費税込)

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