好きな風味・素材
Flavor Taste 2025
はじめに
食べ物や飲み物のベースになる風味や味は数多くあります。
スナック菓子や清涼飲料の風味、料理の味付けや調味料。これらを‶フレーバーテイスト”と呼び、どのようなフレーバーテイストが好まれているか、明らかにしています。
調査は、2006年から継続して行ってきました。
ここでは、フレーバーテイストの現在とその変化を知っていただくために、『好きな風味・素材 Flavor Taste 2025』の調査結果の一部をご紹介します。
調査したフレーバーテイストのアイテム
フレーバーテイストは大きく、〈食材系〉〈調味食品系〉の2つの分野に分けています。
2025年に調査したアイテム数は、全部で192アイテム。
2分野は次のようなアイテム数になっています。
- 食材系:53アイテム
「いちご」「みかん」「アサイー」「トマト」「アーモンド」など - 調味食品系:139アイテム
「チョコレート」「ヨーグルト」「抹茶」「醤油」「カレー」など
なお、時系列の分析対象アイテムは、分析対象期間に継続して調査したアイテムに限定しています。
調味食品系
「チョコレート」「バニラ」「チーズ」が調味食品系のトップ3
調味食品系の1位は「チョコレート」、2位は「バニラ」です。
3位は「チーズ」。4位「生クリーム」、
5位「カスタードクリーム」が続きます。
7位の「ヨーグルト」も含め、“乳系”がトップ10に多く入っています。
6位は「コーヒー」。
“コーヒー・茶系”も上位に多く入っており、
11位「カフェオレ」、17位「抹茶」があります。
“糖蜜系”からは「はちみつ」が8位、「キャラメル」が13位です。
10位は「バター」、12位は「醤油バター」、18位は「ガーリックバター」。
“バター”を使ったアイテムも上位に入っています。
調味食品系 トップ20
2分野の時系列変化
ここでは2016年~2025年まで、10年間の時系列分析からトレンドの変化を見ていきます。
食材系の変化
「いちご」が不動のトップ1
「マスカット」「ぶどう」の“ぶどう系”にピークアウトの兆し
食材系は、「いちご」が2025年まで不動のトップ1です。
この10年間は“ぶどう系”のアップトレンドが続いていて、“ぶどう系”を牽引しているのが「シャインマスカット」でした。
「シャインマスカット」は2016年に初めて登場したときは30位でしたが、大きくアップを続け、2022年は2位まで上がりました。しかし今年は4位にダウン。
「シャインマスカット」のアップに連動する形で「マスカット」「巨峰」の”ぶどう系”も順位アップしていましたが、こちらも今年は順位ダウン。“ぶどう系”全体にピークアウトの兆しが見られます。
「桃」は「いちご」と並ぶ食材系の2トップでしたが、2022年は「シャインマスカット」「巨峰」などの“ぶどう系”に抜かれて5位にダウン。今年は再び2位に復活しました。
一方、ダウントレンドが続いているのは「メロン」「梨」。
「アーモンド」などの”ナッツ系”もダウントレンドです。
「ブルーベリー」は2016年からダウントレンドが続いていましたが、2019年を底に復活の兆しをみせています。
食材系のランキングの変化:2016~2025年
調味食品系の変化
「チョコレート」「バニラ」「生クリーム」が不動の3トップ
「カレー」「明太子」はピークアウトの兆し
調味食品系では、「チョコレート」「バニラ」「生クリーム」がこの10年の不動の3トップです。
“調味系”“薬味系”アイテムの「カレー」は2016年の33位から2022年は4位、「明太子」は2019年の25位から2022年は7位にアップ、順位を大きく伸ばしてきましたが、2022年をピークにこの数年は横ばい~ダウンに転じています。
「きなこ」「こしあん」「つぶあん」などの“和スイーツアイテムは、長期的にダウントレンドが継続しています。
「キャラメル」「メイプルシロップ」「練乳」の“糖蜜系”もダウントレンドです。
調味食品系のランキングの変化:2016~2025年
調査概要
| 調査方法 | インターネット調査 |
|---|---|
| 対象者 | 15~69歳男女 |
| 調査期間 | 2025年5月16日(金)~5月22日(木 |
| サンプル数 | 1,800人 |
| 調査地域 | 全国 |
| 調査した フレーバーテイスト のアイテム | 192アイテム 食材系:53アイテム 調味食品系:139アイテム |
商品仕様
| 報告書 | 1冊(89頁) |
|---|---|
| データCD | 報告書PDF クロス集計表(エクセル) 時系列データ(エクセル) |
| 価格 | 110,000円(消費税込) |




